ゲートで暴れた馬は叱られる?

なかなかゲートに入らず、 おまけにゲートに顔面をぶつけて発走除外になってしまう馬とかいますよね。 どんなふうに叱られるんだろうかと心配になってしまうのですが?

自分がイイと思った馬が、 ゲートの手前でガンとして動かなくなったりすると、
それだけで 「ヤバーイ、 ご機嫌ななめ?!」 とドギマギしちゃうのはボクだけ
じゃないよね。

ふつう、新馬戦に出走するためには発走調教を必ず受けなければいけないんだよ。
俗に言うゲート試験というやつだ。 主に、 枠入り、駐立(ゲート内でおとなしく立ってスタートまで待つ)、 発走を審査するんだ。
この審査に合格しないとレースには出走できないんだ。


ところが、この審査に合格して晴れて出走となっても、 悪い癖が出てしまう馬も
いるんだね。 もともと、 馬は狭い所に入るのは嫌い。 だから枠入りを嫌がるのも
無理がないことではあるんだ。

発走調教再検査の対象となるのは、枠内駐立不良でゲート内で暴れたり
立ち上がったりした馬や、 枠入りを嫌ってレース発走時間を遅らせた馬たちだ。

ゲート内で立ち上がったりすれば、 自分が出遅れて大切なレースを台なしにする
だけでなく、 周りの馬にもケガを負わせたり心理的な悪影響を与えたりしかねない。

騎手を振り落として落馬でもすれば、 大事故にもつながるよね。そこで、 もう一度、 発走調教再検査が必要となるわけだ。


発走状況によっては、 一定期間の出走停止の後でないと発走調教再検査を受けられ
ない場合もあるんだ。 叱るというよりは、 怖がりな馬の気持ちを理解し、根気よく
慣れさせることが大切なんだって。