レース体系がチンプンカンプン

馬たちは得意な距離によって出走するレースを選んでいるようですが、競馬を始めたばかりの私には、 いったいどういう体系でレースが組まれているのかわかりません。

競馬のレースは馬の年齢別に、 2歳戦、3歳戦、 4歳以上 (古馬)の3つに分けられているんだ。夏のローカル開催とともに次々にデビューしてくる新馬たちは同じ2歳の馬だけで戦う。

この2歳限定戦は年が明けて3歳になっても3歳限定戦として続くが、 次の新馬たちがデビューしてくる夏以降は、 3歳の馬たちも、 一部の3歳限定戦
を除いて4歳以上の古馬たちと戦うようになるんだ。

3歳でデビューした馬たちは、 3歳の春までは、 競走馬の晴れの舞台とも言えるクラシックをめざすが、 夏以降、 古馬たちの仲間入りをする頃には各馬それぞれ自分の得意な距離の道へと進んで行くようになる。

もちろん、 秋のクラシックの菊花賞をめざす3歳馬たちも少なくなくないが、 菊花賞は3000mという長丁場のため、 スプリンターやマイラー配合の馬など、 血統的に難しい馬たちもでてくる。

そういった馬たちは夏をめどに、 “菊” はあきらめ、 適距離の路線へと向かって
いくようになるんだ。

古馬のレース体系は、 距離別に、 ①短距離 (1600m以下) ②中距離(~2500m以下) ③長距離 (2500m以上)の3つに別れており、 それぞれの頂点のGIレースに向けてステップレースが設けられローテーションが組まれている。

競走馬たちは、それぞれ自分に適した距離のレースを選び、その道のスペシャリストをめざしていくようになっている。しかし、 この距離別路線はあくまでも目安にすぎず、 2つの路線にまたがって活躍している実力馬たちも少なくない。

特に中距腫と長距離でははっきりとした区別がしづらく、便宜的に両者を合わせて中
長距離路線と呼ぶことが多いんだ。