インプリードってなに?

競馬シミュレーションゲームが好きな友達が、 よくインブリードという言葉を口にしますが、 インプリードとはどういう意味なのか教えてください。

インプリードとは近親配合のことで、 その馬の何代か前の血統中に父系と母系で同じ馬が入っている場合をいうんだ。
例えば、 父系の2代前と母系の4代前にヘイルトゥリーズンという同じ種牡馬がはいっ
ていたら、 インブリードの配合になっているわけ。

そして、 こういうときには通常、 「ヘイルトゥリーズンの2×4」 と表記することに
なっているんだよ。 ただし、 近親配合の場合、 血が濃すぎて欠点の多い馬が生まれ
ることも多いらしい。

このインプリードの極めつけが、 俗にいう 「奇跡の血量」 というもので、これは
インプリードの中でも、 「3×4」 の近親配合のことをいうんだ。

例えばその馬を100とし、父50母50というふうに両親が50%ずつ血を伝えていると
仮定し、 3代前の祖先(12.5%) と4代前の祖先(6.25%)が同じ馬の近親配合(3×4)だった
場合、 12.5+6.25=18.75%の血量を持つ計算が成り立つ。

過去に大活躍した馬たちの中に、特にこの18.75%の血量を持つ馬が多かったことから、
この「3×4」 の近親配合から活躍馬の出る率が高いという説が広がって、これを
「奇跡の血量」 というようになったそうだ。

ただし、 科学的な根拠は今のところないらしいけどね。そして、この近親配合とは
全く逆の配合が、 アウトブリードといわれる配合になるわけ。

これは、 何代前にさかのぽっても、 けっして父承と母系に同じ馬が入っていない配合で、 インプリードに比べて奇形の馬が出にくいとか丈夫な馬が出てくるとかいわれているけど、 これも実際のところは定かじゃないようだ。